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鎌倉のハイキングコースは標高は高い場所でも150m程度ですが、場所によっては滑りやすい岩場などもあります。トレッキングシューズなど歩きやすい服装でお出かけください。

大仏・葛原岡ハイキングコース

北鎌倉からスタートし、大仏や長谷観音のいる長谷エリアまで歩きます。ハイキングコース内には鎌倉大仏、長谷観音だけでなく、「財運」にご利益ありとされる銭洗弁財天、「出世運」にご利益ありとされる佐助稲荷神社、そして、「縁結び」にご利益ありとされる葛原岡神社(源氏山公園内)など人気の観光名所が多く、観光と山歩きを同時に楽しめます。→イラストマップ

報国寺の竹林

北鎌倉駅からスタート!まずは、円覚寺へ

北鎌倉駅からスタート!

北鎌倉駅からスタート!

大仏・葛原岡(くずはらおか)ハイキングコースは、JR横須賀線・湘南新宿ラインの北鎌倉駅からスタート! まずは、駅から徒歩1分の円覚寺(えんがくじ)へ。
円覚寺は、「鎌倉五山」という禅宗(臨済宗)の寺院を格付けする制度で、第二位に位置づけられています。
お寺の名前は、寺を建てるときに、地中から「円覚経」という経典が出てきたことに由来します。

凜とした空気を味わう

凜とした空気を味わう

円覚寺境内で、まず私たちを出迎えてくれるのが山門(三門)。この山門は、明治時代の文豪・夏目漱石の小説『門』にも登場します。
三門をくぐると、禅寺らしい凜とした空気が広がっていて、気が引き締まる思いがします。

円覚寺の見どころは?

円覚寺の見どころは?

円覚寺は、春の桜、秋の紅葉の名所として知られています。
また、境内には神奈川県で唯一の国宝建築である「舎利殿(しゃりでん)」があります。舎利とは、お釈迦様の骨のことです。
舎利殿は、ゴールデンウィーク、宝物風入期間(11月3日の文化の日を含む3日間)と正月三が日のみ一般公開されます。

五山塔に注目!

五山塔に注目!

円覚寺の拝観を終えたら横須賀線の踏切を渡り、県道(バス通り)に出ましょう。ここで注目したいのが、県道沿いにある「五山塔」という5つの石が積み上げられた石塔。
「五山塔」は、鎌倉五山のお寺であることを示しており、本来は、ここからが円覚寺の境内ということになります。明治時代に「富国強兵」政策の下、東京と軍港都市・横須賀を結ぶ横須賀線が建設された際に、強引に線路を敷いたため、円覚寺の境内を横須賀線が通過することになったのです。

ハイキングコースを歩いて、銭洗弁財天へ

大仏・葛原岡ハイキングコース

大仏・葛原岡ハイキングコース

県道を左折して、東慶寺の門前を過ぎ、円筒形のポストが目印のところから浄智寺の参道に入ります。
浄智寺を右に見ながら脇の道を奥まで進んでいくと、登山口があるので、ハイキングコースを歩いて、源氏山公園、銭洗弁財天を目指します。 大仏・葛原岡ハイキングコースと呼ばれていますが、どこからどこまでが大仏コース、どこからどこまでが葛原岡コースという明確な区分けはないと思います。

源氏山公園

源氏山公園

源氏山は、標高93mほどの小高い丘。
源氏山公園内には、縁結びにご利益があるとされる葛原岡神社がまつられているほか、桜と紅葉の名所としても知られており、とくに桜の季節は花見客でにぎわいます。

頼朝の銅像

頼朝の銅像

源氏山山頂付近の広場には源頼朝の銅像もあります。頼朝の銅像と一緒に、記念撮影するのもおすすめ。
銅像の周囲は広場になっており、ここでお弁当を広げる人も多いですよ。

銭洗弁財天

銭洗弁財天

源氏山公園から少し坂を下った場所にあるのが、銭洗弁財天(宇賀福神社)。
境内の湧水でお金を洗うと、何倍にも増えると言われています。ザルとヒシャクを貸してもらえるので、お金を洗ってみましょう。
ちなみに、 洗ったお金は、使ってしまうのがいいのだそうです。使ったお金が他の人を豊かにし、めぐりめぐって、自分に富をもたらしてくれる、ということなのでしょう。

佐助稲荷神社

佐助稲荷神社

銭洗弁財天のすぐ近くには、源頼朝の出世の手助けをした「出世稲荷」として知られる佐助稲荷神社もあります。参道に林立する朱色の鳥居が、京都で人気の伏見稲荷大社のようです。

佐助稲荷からハイキングコースへ

佐助稲荷からハイキングコースへ

佐助稲荷神社の社殿左手には、ハイキングコースに合流する上り坂がありますが、少し険しい道なので注意が必要です。

大仏様のいる長谷を目指して

「鎌倉のラピュタ」で休憩

「鎌倉のラピュタ」で休憩

銭洗弁財天の参拝を終えたら、再びハイキングコースに戻り、「大仏」方面へ歩いて行きます。
この道の途中にあるのが、「鎌倉Cafe terrace 樹ガーデン」。
手作りでコツコツと作りあげたという山の中腹にあるレンガ造りのテラス席は、「天空カフェ」、「鎌倉のラピュタ」などとも呼ばれています。テラスからの眺望は素晴らしく、時折、リスも遊びに来ます。(「樹ガーデン」は、2023年11月~再オープン。レストラン営業はせず、入園料1000円(全額環境保全のために使用)でテラスとして開放しています)

ハイキングコース終点!

ハイキングコース終点!

休憩後、再びハイキングコースを歩いて行くと、間もなく、大仏坂トンネル脇の階段の上に出ます。この階段を下りたところで、ハイキングコースは終点。
ここから、大仏のある高徳院までは徒歩5分、長谷観音までは大仏からさらに5分ほど。ともに、鎌倉の超有名観光名所ですね。

鎌倉大仏がきれいなお姿に

鎌倉大仏がきれいなお姿に

鎌倉大仏は、数ある鎌倉の仏像の中で唯一、国宝の指定を受けています。
2016年には、およそ半世紀ぶりとなる大がかりな調査・清掃作業が2ヶ月にわたって行われ、きれいなお姿になりました。
大仏様は、胎内拝観(大仏の中に入ること)もできるので、ぜひチャレンジしてみてください!

長谷寺は海、アジサイ、紅葉

長谷寺は海、アジサイ、紅葉

長谷寺の本尊である長谷観音は、像高9.18mもあり、歴史のある木造の仏像としては日本最大級であるとされます。
全身に金箔が施されていて、そのお姿は目映い(まばゆい)ばかりです。
長谷寺の正式名称は、「海光山慈照院長谷寺」といいますが、「海光山」の山号のとおり、境内の見晴台や裏山をめぐる眺望散策路からは、美しく広がる由比ヶ浜の眺望を楽しめます。また、6月のアジサイの名所として知られるほか、晩秋には鎌倉で唯一、紅葉の夜間ライトアップが行われます。

江ノ電で帰途につきます!

江ノ電で帰途につきます!

長谷寺から江ノ電の長谷駅からは、徒歩5分です。江ノ電に乗れば、鎌倉駅または江ノ島・藤沢駅方面に出ることができます。

アクセス

モデルコース データ
徒歩区間の距離 約4.5km(北鎌倉駅~源氏山~長谷駅)
コース所要時間 3~4時間
注意点など
  • ハイキングコースを歩きます。歩きやすい服装、靴でお越しください。
  • 所要時間は、あくまでも目安です。鎌倉は季節によっては大変混雑し、お店や施設に入りにくくなることもあります。