和み地蔵
境内に入って、右側に進み、放生池のほとりにいらっしゃるのが「和み地蔵」という和やかな顔をした、かわいらしいお地蔵さん。大人気で、いつも記念撮影をする人でいっぱいです。
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江ノ電の長谷駅は、鎌倉の人気観光スポットである鎌倉大仏(高徳院)と長谷寺への玄関口。駅から長谷寺へと向かう道は、門前町らしく、食事処や土産物店はもちろん、老舗旅館、伝統工芸品の店などが軒をつらね、そぞろ歩きだけでも楽しむことができます。
長谷寺は、伝承によれば奈良時代の創建という、鎌倉でも有数の古い歴史を持つ寺院ですが、長谷寺について書かれた資料が少なく、詳しいことはよく分かっていません。
拝観受付を済ませ境内に入ると、目の前には、放生池と妙智池が広がっています。長谷寺の境内は、この池の周囲部分と、石段を上った先の観音堂などがある高台部分と、大きく2つにわかれています。
まずは、放生池と妙智池周辺を歩いてみましょう。放生池と妙智池を中心に、滝などもある庭園になっていて、四季折々の自然を楽しむことができます。早春の梅、初夏のハナショウブ、周囲の木々が美しく色づく晩秋の紅葉など、いつ来ても私たちの目を楽しませてくれます。
放生池のほとりから石段を上った先にある、大きな建物が、ご本尊をおまつりする「観音堂」。
ご本尊の十一面観音像は、9.18mもあり、歴史のある木造の仏像としては日本最大級。全身に金箔が施されていて、そのお姿は目映い(まばゆい)ばかりです。
長谷寺の正式名称は、「海光山慈照院長谷寺」。「海光山」の山号のとおり、境内の見晴台や裏山をめぐる眺望散策路からは、美しく広がる由比ヶ浜の景色を楽しむことができます。
青い海と空と、溢れんばかりの陽光。観光イベントなどにも積極的に取り組む長谷寺は、明るさと活気に満ちたお寺です。
見晴台のそばには「海光庵」というお休み処があり、散策に疲れたら、ちょっと一息入れましょう。
大黒堂のわきから背後の山に向かって、傾斜地を利用した眺望散策路が整備されており、梅雨の時期、散策路の周辺に群生する40種類以上、約2500株の紫陽花(あじさい)が花を咲かせます。
長谷寺の紫陽花は、その種類と株の数が多いのが特徴。「鎌倉の紫陽花寺」として知られる、北鎌倉の明月院が、同じ色の花で統一しているのと、好対照です。
眺望散策路は道が狭く、休日は入場制限がかかることもあるので、平日、または、午前中のなるべく早い時間に訪れることをおすすめします。
境内に入って、右側に進み、放生池のほとりにいらっしゃるのが「和み地蔵」という和やかな顔をした、かわいらしいお地蔵さん。大人気で、いつも記念撮影をする人でいっぱいです。
京都などではすっかりお馴染みとなり、あちこちで行われている紅葉の夜間ライトアップですが、鎌倉では今のところ長谷寺のみ。
ライトアップは日没とともに開始。早めに到着してしまっても、長谷エリアは、カフェやお土産物やさんもいっぱいありますので、楽しく時間をつぶすことができます。
春と秋、年2回開催される「長谷の市」。「ミニ縁日」コーナーや飲食コーナー、物品販売コーナーのほか、特設のイベントステージでは、様々なパフォーマンスが行われます。
見所の多い長谷寺の中でも特にユニークだと思うのが、中国の梁王朝時代の傅大士(ふだいし)が発明したとされる「輪蔵」と呼ばれる経蔵。中に一切経を納めた回転式の書架で、ぐるりと一回転させると一切経を読んだのと同じ功徳を得られるといいます。観音縁日(毎月18日)のみ回せます。
長谷寺宝物館は、2015年10月、「観音ミュージアム」としてリニューアルオープン。
これまでの寺宝の展示だけでなく、長谷寺の本尊である「観音菩薩」を主題とした展示などを行います。
長谷寺は、「鎌倉・江ノ島七福神めぐり」の大黒天に指定されており、正月は七福神めぐりを楽しむ人々でにぎわいます。大黒堂の本尊は、室町時代の作と伝わる古い大黒天像ですが、「観音ミュージアム」に移されているため、七福神めぐりでは、代わりにまつられている「出世大黒天」をお参りします。
住所:鎌倉市長谷3-11-2
電話番号:0467-22-6300
拝観料、拝観時間
アクセス:江ノ島電鉄「長谷駅」徒歩5分
地図:アクセス
公式ホームページ:鎌倉 長谷寺ホームページ