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時間なくてもOK! 鎌倉駅周辺2~3時間散歩モデルコース

鎌倉駅の周辺を2~3時間で歩く散歩モデルコースです。短時間の散歩ながら、鎌倉を代表する観光名所の鶴岡八幡宮を参拝し、伝統工芸品「鎌倉彫」の器でいただくランチや、蔵を改装した素敵なカフェでのゆったりタイムを味わえるなど、ぜいたく気分満喫の散歩コースです。

桜咲く段葛

鎌倉駅東口からスタート!

まずは、若宮大路へ

まずは、若宮大路へ

鎌倉駅に到着したら、バスターミナルのある東口に出ます。
バスターミナルを突っ切った先の「鎌倉駅入口」交差点で左折して、大通りを歩きます。この大通りは「若宮大路」という、最初は鎌倉時代に造られたという歴史を持つ鎌倉のメインストリートです。

鶴岡八幡宮の正式参道「段葛」

鶴岡八幡宮の正式参道「段葛」

若宮大路は、南は由比ヶ浜の海岸から北は鶴岡八幡宮までを結んでおり、海側から順に、一の鳥居、ニの鳥居、三の鳥居という3つの大鳥居があります。
鎌倉駅の近くにあるのはニの鳥居。ニの鳥居から鶴岡八幡宮までの間には、若宮大路の中央に一段高く盛土された歩道が続いています。これが鶴岡八幡宮の正式参道「段葛(だんかずら)」です。

遠近法が使われている?

遠近法が使われている?

「段葛」は、源頼朝が、妻の政子の安産を祈願して造ったとされます。
桜並木が植えられているほか、実際よりも距離を長く見せるため、鶴岡八幡宮に近づくほど道幅が狭くなる、遠近法の技法が使われています。

「鎌倉彫」の器でいただくランチ

鎌倉彫カフェ 倶利

鎌倉彫カフェ 倶利

段葛を歩いて鶴岡八幡宮を目指す途中、右側に鎌倉の伝統工芸品「鎌倉彫」の活動拠点となっている「鎌倉彫会館」という建物があります。
会館の中には、鎌倉彫の作品を展示する「鎌倉彫資料館」や鎌倉彫の教室などがあるほか、一階には、鎌倉彫の器で、料理やコーヒーがいただける「鎌倉彫カフェ 倶利(ぐり)」があります。

鎌倉彫の器で食事を

鎌倉彫の器で食事を

「伝統工芸品である鎌倉彫をもっと身近に感じて欲しい」というコンセプトでオープンした鎌倉彫カフェでは、和食メニューのほか、ハンバーグなどの洋食メニューも鎌倉彫の器でいただくことができます。
観光客の皆さんからは、「せっかく鎌倉に来たのだから"鎌倉らしい"料理を味わいたい」という声をよく聞きますが、今まで、鎌倉らしい料理というのが、なかったように思います。その意味で、2016年にこのカフェができたのは、とてもうれしいニュースでした。

鶴岡八幡宮をお参りします

鶴岡八幡宮は全国有数の神社

鶴岡八幡宮は全国有数の神社

再び、段葛を歩いて行きます。鎌倉駅から鶴岡八幡宮までは、寄り道せずに歩けば、10分ほど。三の鳥居の先が、鶴岡八幡宮の境内になっています。
鶴岡八幡宮は、鎌倉を代表する神社であるとともに、全国的にも有名な神社です。八幡神は軍(いくさ)の神であり、鎌倉を治めた源氏の氏神でもあったために、大事にされてきた歴史があります。

めずらしい冬牡丹

めずらしい冬牡丹

鶴岡八幡宮は花の名所でもあります。春には桜、ツツジ、フジなどの花々、夏には源平池でハスが咲き、秋には少ないながらも紅葉が見られます。そして、正月から早春にかけて、めずらしい冬牡丹が雪よけの薦(こも)の中で大輪の花を咲かせるのは、鎌倉の冬の風物詩の一つです。
また、毎年、4月に行われる「鎌倉まつり」や、9月に催される鶴岡八幡宮の例大祭では、境内で流鏑馬(やぶさめ)の神事が行われるなど、一年を通じて、様々な祭事が行われます。

鎌倉時代の道を行く

初秋に白萩が咲く「萩寺」

初秋に白萩が咲く「萩寺」

鶴岡八幡宮の参拝を終えたら、三の鳥居を出て、目の前の道を左に進みます。この道は、若宮大路に対して直角に、東西(横)に伸びているので、横大路と名前が付いています。
「メーカーズシャツ鎌倉」本店などを見ながら先へ進むと、正面に宝戒寺(ほうかいじ)というお寺が見えてきます。このお寺は、別名「鎌倉の萩寺」と言われており、9月中旬から下旬頃、境内一面に白萩が咲くことで有名です。

小町大路とは、どんな道?

小町大路とは、どんな道?

宝戒寺を出たら左手に歩いて行きます。この若宮大路と並行する道は、小町大路と呼ばれています。
鎌倉時代、現在、宝戒寺が建っている場所には、執権の北条氏の屋敷があり、小町大路沿いのこの付近には武家屋敷が並んでいたといいます。一方で、小町大路を南のほうに下っていくと、米町、魚町(いおまち)、材木座などの地名がありますから、海側の方は、庶民の街だったようです。

100年の歴史を持つ米蔵が喫茶店に

蔵のカフェでのんびりと

蔵のカフェでのんびりと

現在は、静かな住宅地が広がる小町大路沿いの一角に、白い漆喰(しっくい)塗りの大きな蔵が見えてきます。この蔵は、秋田の宮大工が10年がかりで造ったという米蔵で、現在は、「tsuu(つう)」というギャラリー兼喫茶店になっています。
店名の「tsuu」は、オーナーの小沼多鶴子さんが、以前、演劇で演じた『鶴の恩返し』の主人公、"おつうさん"にちなんで名付けたそうです。

自慢のコーヒー

自慢のコーヒー

「tsuu」の自慢のコーヒーは、サイフォン抽出にこだわった「氷温熟成珈琲」。ランチは、煮込み料理が中心で、「tsuuオリジナルカレー」が定番メニュー。
そのほか、小沼さんの出身地・秋田産の「もち豚」を使った「スペアリブフルーツ煮」は、地元のIT起業の社長のお気に入りメニューとして雑誌で紹介されるなど、好評だそうです。

静かな谷戸の奥へと歩いて行く

「初えびす」の本覚寺

「初えびす」の本覚寺

「tsuu」を出て、左に進路を取ると、間もなく本覚寺というお寺が右手に見えてきます。
本覚寺は、正月に、美しく着飾った福娘たちによって縁起物が販売される「初えびす」「本えびす」という行事が行われます。また、「鎌倉・江の島七福神」の夷神(えびすしん)がまつられているので、七福神巡りの人が数多く訪れます。

ユニークな「にぎり福」

ユニークな「にぎり福」

本覚寺には、「にぎり福」というユニークなお守りがあります。小さな粘土に顔が描かれたお守りで、ご利益は愛・健・財・学・福の五種類。毎日、掌(てのひら)でギューっと握りしめるとご利益があるそうですよ。

谷戸の奥にある妙本寺へ

谷戸の奥にある妙本寺へ

本覚寺を出たら、目の前の滑川(なめりかわ)に架かる夷堂橋を渡って、妙本寺の参道へと入っていきます。妙本寺は比企ヶ谷(ひきがやつ)という谷戸の奥にたたずむ、大きなお寺。
谷戸というのは、山の尾根と尾根にはさまれた谷間のような地形で、鎌倉には数多くの谷戸があります。かつては武将の屋敷、今ではお寺の境内になっているところが多いです。

武将の屋敷跡に建つ寺院

武将の屋敷跡に建つ寺院

比企ヶ谷は、比企氏という鎌倉幕府の御家人の屋敷があった場所で、谷戸の奥は夏でも涼しいので、源頼朝もよく、この場所に涼みにきたのだそうです。
しかし、後に比企氏はライバルの北条氏に攻められ、屋敷も燃えてしまいます。今ではとても静かなお寺の境内になっていますが、かつては様々な血なまぐさい出来事があったのですね。

ハイキングコースも!

ハイキングコースも!

妙本寺では、春の桜やカイドウ、夏のノウゼンカズラ、アジサイなどが見られますが、訪れる観光客が少なく、どちらかというと地元の人たちの憩いの場になっています。
ちなみに、妙本寺境内には、祇園山ハイキングコースの登山口もあるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
妙本寺から鎌倉駅までは、徒歩でおよそ10分。最後は、小町通りでお土産をゲットすれば、短いながら充実した鎌倉散策になると思います。

アクセス

モデルコース データ
徒歩区間の距離 約2.9km(鎌倉駅~鶴岡八幡宮~妙本寺~鎌倉駅)
コース所要時間 2~3時間
注意点など
  • ハイキングコースを歩く場合は、歩きやすい服装、靴でお越しください。
  • 所要時間は、あくまでも目安です。鎌倉は季節によっては大変混雑し、お店や施設に入りにくくなることもあります。