隠れ銀杏(現在はありません)
鎌倉幕府の三代将軍・源実朝が暗殺されたときに、暗殺者(実朝の甥の公暁)が、この木の陰に身を隠していたとの伝説から、「隠れ銀杏」とも呼ばれた大銀杏は、2010年3月の強風時に、惜しくも倒壊してしまいました。
現在、親木から生えた若芽を育成し、大銀杏の再生をはかっています。
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鎌倉駅から鶴岡八幡宮へは、飲食店や土産物屋が立ち並ぶ「小町通り」を歩くルートと、鎌倉市街を南北に貫くメインストリートである「若宮大路」を歩くルートがあります。
若宮大路は、平安京(京都)でいえば、朱雀大路にあたり、道路の中央には、一段高く盛り土された鶴岡八幡宮の正式な参道である「段葛(だんかずら)」があります。
若宮大路を歩いて行くと、「三の鳥居」に突き当たり、その向こうに広がるのが鶴岡八幡宮の境内です。鶴岡八幡宮は、正月三が日の初詣客の数が、毎年、全国10位以内にランクインする全国有数の神社で、鎌倉を訪れる多くの人が立ち寄る、鎌倉観光のメッカ。
鶴岡八幡宮境内に入ると、正面に見える太鼓橋をはさんで、右側に源氏池、左側に平家池が広がり、あわせて源平池といいます。
源氏池には3つの島、平家池には4つの島が浮かんでいますが、これは、源頼朝が鶴岡八幡宮を現在地に造営した際、3、4をそれぞれ「産」と「死」になぞらえ、源氏の繁栄と平家の滅亡を祈念したものです。
源平池のほとりには、春は見事な桜が咲き、夏場はたくさんのハスが咲きます。また、正月の初詣の頃から2月の上旬くらいにかけて、源氏池のほとりの「神苑ぼたん庭園」では、めずらしい冬ぼたんが、雪よけの薦(こも)の中で大輪の花を咲かせます。
源平池の先へ進むと、境内を東西に走る道があります。この道は、「流鏑馬(やぶさめ)馬場」で、春の「鎌倉まつり」や秋の「例大祭」のときに、馬上から弓で矢を放つ「流鏑馬」が奉納される道です。(写真提供:鎌倉市観光協会)
流鏑馬馬場の先に見える舞台のような建物は「舞殿」と呼ばれ、結婚式をはじめ、様々な催し物が行われます。
源義経の側室・静御前が、ここで舞を奉納したという伝説が名前の由来。しかし、鎌倉時代に「舞殿」はまだなく、静御前は、社殿の回廊で「静の舞」を舞ったようです。
現在、毎年4月に行われる春の「鎌倉まつり」では、日本舞踊家による「静の舞」が舞殿で奉納されています。(写真提供:鎌倉市観光協会)
舞殿の先の石段を上り、本宮(上宮)をお参りしましょう。ここで注意して見て欲しいのが、石段の上に立つ楼門にかけられている扁額(へんがく)の「八幡宮」の文字。「八」の文字をよく見ると、2羽の鳩の形をしています。
鳩は八幡神の使いとされ、鶴岡八幡宮の境内にもたくさんの鳩がいて、大切にされています。
鎌倉幕府の三代将軍・源実朝が暗殺されたときに、暗殺者(実朝の甥の公暁)が、この木の陰に身を隠していたとの伝説から、「隠れ銀杏」とも呼ばれた大銀杏は、2010年3月の強風時に、惜しくも倒壊してしまいました。
現在、親木から生えた若芽を育成し、大銀杏の再生をはかっています。
鶴岡八幡宮には、たくさんの種類のお守りがありますが、やっぱり欲しいのは、鳩の形をした「鳩鈴守」。
「八幡様の「みたま」の幸が、鈴の音清々しく伝わりますよう祈願をした御守」(鶴岡八幡宮HPより引用)で、白、金、銀の3色があります。
源平池のほとりには、桜が植えられていますが、とくにきれいなのは源氏池のほう。池の水面すれすれに這うようにして咲く多くの桜が水面に映り、上を見ても下を見ても桜という、この上なく贅沢な光景が目の前に広がります。
源氏池に浮かぶ島のひとつにまつられている「旗上弁財天」は、鎌倉・江ノ島七福神の弁天様に指定されており、正月は七福神めぐりを楽しむ多くの人々でにぎわいます。
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
電話番号:0467-22-0315
拝観料:境内無料(宝物殿 大人200円 / 小人100円) 国宝館、牡丹苑は別料金
拝観時間:境内6:00-21:00 社務所受付21:00まで(宝物殿 8:30-16:00)
アクセス:JR「鎌倉駅東口」徒歩10分
地図:参拝案内
公式ホームページ:鶴岡八幡宮ホームページ