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鎌倉七切通しの一つ、朝比奈峠(朝夷奈峠)
朝比奈峠の大切通し
南を海、それ以外の三方を山に囲まれた鎌倉は天然の要害の地でした。しかし、鎌倉が都市として発展するにつれ、かえってそれが人々の往来や物資の流通を阻害するようになってきました。そこで、鎌倉幕府は、後に「鎌倉七口」と呼ばれる7つの「切通し(きりどおし)」を開削しました。
切通しとは、山の尾根を人工的に掘削した道のこと。通路としての役割は勿論、いざというときには敵の侵入を防ぐ防御施設としての役割を果たしました。
鎌倉七口は、朝比奈峠のほか、以下の通りです。
極楽寺坂、大仏坂、化粧(けわい)坂、亀ヶ谷(かめがやつ)坂、巨福呂(こぶくろ)坂、名越(なごえ)。
朝比奈切通しを開いた朝比奈三郎の伝説
朝比奈切通しは、伝説では鎌倉幕府の初代侍所別当を務めた和田義盛の三男で強力無双といわれた朝比奈(朝夷奈)三郎が一夜で切り開いたことになっています。しかし、実際は、鎌倉幕府の名執権として名高い北条泰時(やすとき)が、自ら陣頭指揮に当たり工事を進めました。泰時が自分の乗馬に土石を運ばせたという話があるくらい、鎌倉幕府は、六浦の港へと通じるこの道を重要視していました。
写真は、岩壁に刻まれたレリーフのような磨崖仏(まがいぶつ)。峠道を行き来する旅人を幾百年も見守ってきたのでしょうか。
鎌倉側から歩きはじめ、この朝比奈峠を越えるとすぐに、横浜市金沢区になります。
基本情報
住所:-
電話番号:-
アクセス:JR鎌倉駅よりバス金沢八景駅行 「十二所神社」下車徒歩25分
地図:Google マップ
公式ホームページ:-