筆供養
荏柄天神社では、境内の紅白の梅が咲きはじめる毎年1月25日、古筆や鉛筆を燃やし、学力の向上と文字の上達を祈願する「筆供養」という行事が行われます。
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鎌倉駅東口から「大塔宮(鎌倉宮)」行きバスに乗り、終点の一つ手前に「天神前」というバス停があります。ここから右へ細道を進むと、朱色の社殿が美しい荏柄(えがら)天神社があります。
荏柄天神社は、源頼朝が鎌倉幕府を開く以前からの古い歴史を持ちます。幕府政庁の建物の鬼門(北東)に位置したため、頼朝は神社の建物を修復するなどして、とても大切にしたそうです。
荏柄天神社のご祭神は、もちろん学問の神様・菅原道真公。日本三大天神の一つとされ、受験シーズンは、たくさんの受験生でにぎわいます。(日本三大天神については、諸説あります)
社殿には、たくさんの合格祈願の絵馬が奉納されています。
境内では、年明けて間もなくの1月25日、古筆や鉛筆を燃やし、学力の向上と文字の上達を祈願する「筆供養」という行事が行われますが、この頃になると、朱色の社殿両脇の紅白の梅が、少しづつ花を開きはじめます。
旧暦の1月25日は、ライバルの藤原氏に陥れられ、道真公が大宰府に左遷された日。その時、都の自邸の庭の梅を詠んだのが、かの有名な歌です。
東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな
「東風」とは、東方から吹く風。本来、春の訪れを告げる風ですが、この和歌のせいか、どこか淋しさを感じる言葉です。
荏柄天神社では、境内の紅白の梅が咲きはじめる毎年1月25日、古筆や鉛筆を燃やし、学力の向上と文字の上達を祈願する「筆供養」という行事が行われます。
社殿左手には「絵筆塚」があります。高さ3メートル20センチもある筆の形をしたオブジェで、『フクちゃん』で有名な漫画家、故・横山隆一氏(生前鎌倉在住)の奉納。
漫画家154名が描いた、かっぱ絵のレリーフが表面に貼り付けてあります。藤子・F・不二雄さんの河童姿のドラえもんなども。
住所:鎌倉市二階堂74
電話番号:0467-25-1772
拝観料:無料(志納)
拝観時間:8:30~16:30
アクセス:JR「鎌倉駅東口」4番のりばから京急バス「大塔宮」行き「天神前」下車徒歩1分
地図:荏柄天神(鎌倉市役所観光商工課)
公式ホームページ:-