9月の鎌倉観光おすすめ情報。朝晩の空気が冷たくなってきた初秋の頃、海蔵寺山門前を彩るのが萩の花。赤紫色の萩が幻想的に咲き乱れる様子は、あたかも紫色に輝く美しい滝のよう。
9月18日には、長谷の御霊神社に伝わる「面掛行列」が行われ、この奇祭は、鎌倉に秋の訪れを告げる風物詩となっています。
朝晩の空気が冷たくなってきた初秋の頃、海蔵寺山門前を彩るのが萩の花。赤紫色の萩が幻想的に咲き乱れる様子は、あたかも紫色に輝く美しい滝のよう。
朝一番の誰もいない時刻、この幻想的な空間を独り占めしたい。
海蔵寺の萩は、山門前だけでなく、境内にも。
「鎌倉の萩寺」として知られる宝戒寺は、鶴岡八幡宮のそばにあるものの普段は比較的静かなお寺。しかし、秋口になると、境内いっぱいに咲く萩を見ようと、多くの見物客でにぎわいを見せます。境内に咲く萩のほとんどが白萩。
白萩が咲くころ、同じく宝戒寺境内に咲くのが、白い曼珠沙華(ヒガンバナ)。白い曼珠沙華って、めずらしいですよね。 宝戒寺に咲く花は、早春の白梅にはじまり、四季を通じて白一色。
毎年9月18日、長谷の御霊神社に伝わる「面掛行列」が行われます。かつて頼朝が隠れ里の娘を懐妊させてしまい、その口止めのため、年に一日限り住人に許した無礼講の名残ともいわれます。
面をつけた十人衆が町を練り歩くこの奇祭は、神奈川県の無形文化財にも指定されており、鎌倉の秋の訪れを告げる風物詩となっています。
行列は、爺(じい)・鬼・異形(いぎょう)・鼻長(はななが)・烏天狗(からすてんぐ)・翁(おきな)・火吹男(ひふきお)・福禄寿(ふくろくじゅ)・おかめ・女の十人衆。
行列の9番目(写真の上から5番目)に続く妊婦は、伝説で頼朝に孕(はら)まされたといわれる娘。大きなお腹をさすりながら通り過ぎていきます。
祭りに使われる面は、仏教布教のために上演された伎楽や舞楽・田楽などに使われる種類の面です。
面掛行列に先立って御霊神社境内で舞われる神楽は「湯立神楽」で、沸かしたお湯で、祓いと吉凶を占う湯立の神事を行います。かつては鶴岡八幡宮の神職によって演じられたことから、「鎌倉神楽」ともいわれます。
神楽が舞われる「神楽座」のわきでは大きな釜でお湯を沸かしています。
9月14日(土)~16日(月祝) |
鶴岡八幡宮 例大祭
毎年9月14日から16日までの3日間、鶴岡八幡宮では例大祭が行われ、流鏑馬(やぶさめ)神事などが執り行われます。 |
---|---|
9月18日(水) |
面掛行列
長谷の御霊神社に伝わる「面掛行列」。伎楽用の面をつけた十人衆が街を練り歩きます。神奈川県の無形文化財に指定。 |