足利一族の墓
竹林の奥には、岩肌に掘られた大きな「やぐら」があり、足利尊氏の祖父・家時ほか、足利一族の墓と伝わります。
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美しい竹の庭が知られ、「竹寺」として親しまれている報国寺は、足利尊氏の祖父、家時が開基(上杉重兼との説もある)と伝わる臨済宗の禅刹。足利、上杉両家の菩提寺でもあり、裏山にある「やぐら」は足利家の墓といわれます。
「やぐら」とは、鎌倉独特の横穴式墳墓のこと。土地が狭い鎌倉では、平地にお墓を作れなかったため、やぐらが盛んにつくられました。やぐらに埋葬されたのは、武士や僧侶など、当時の上流階級の人々だったようです。
京都から移したという無数の孟宗竹の竹林の中に、所々、灯篭や石仏を配したシンプルな庭は、和の風情の究極といえるでしょう。
報国寺の竹の庭はいつ訪れても良いですが、特におすすめは夏の暑い日か、雨上がり。
夏の日照りの日も、竹林に一歩足を踏み入れると直射日光が遮られて涼しく、笹の乾いた葉すれの音はなんとも心地よくきこえます。また、しっとりとした雨上がりは、竹林が最も美しく感じられる時。
竹の庭の片隅には、茶席「休耕庵」があります。拝観入口にて「抹茶希望」と申し出て、500円を納め、いただいたチケットを茶席に持参します。
抹茶をいただきながら、風の中で、カサカサとざわめく笹の葉擦れの音に、耳を澄ませてみましょう。「癒やし」の効果、バツグンです!
竹林の奥には、岩肌に掘られた大きな「やぐら」があり、足利尊氏の祖父・家時ほか、足利一族の墓と伝わります。
報国寺では、毎週日曜の朝、一般の方も参加できる「日曜坐禅会」が行われています。
集合 7:30 座禅会 8:00~10:30 詳細 → 座禅会について
竹林の庭が、あまりにも有名な報国寺ですが、本堂裏には、小さいながらも禅寺らしい石庭もあります。お庭の横にはベンチもあるので、腰掛けてゆっくりお庭を眺めていると、本当に心が安らぎますね。
ミツバツツジ、サンシュユ、サツキ、10月に咲く十月桜、さらに銀杏の大木が晩秋にきれいに色づくなど、四季折々の自然が豊かなのも報国寺の魅力です。
住所:鎌倉市浄明寺2-7-4
電話番号:0467-22-0762
拝観料、拝観時間
アクセス:JR「鎌倉駅東口」5番のりばから京急バス「鎌倉霊園正門前太刀洗」行きなど「浄明寺」下車徒歩3分
地図:アクセス
公式ホームページ:功臣山報国寺ホームページ