衣張山ハイキングコース
大切岸の上を通過する衣張山ハイキングコースからは、法性寺の境内を一望することができます。
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安房の清澄寺で日蓮宗を開宗した後、鎌倉入りした日蓮は、鎌倉の松葉ヶ谷(まつばがやつ、現在の鎌倉市の安国論寺の辺り)に小庵を結び、布教活動を行います。しかし、他の宗派を激しく批判した為、様々な法難に遭います。念仏宗の信者に小庵を焼き討ちされた日蓮は、伝説によれば白猿に導かれて、ここ法性寺の辺りまで逃れてきました。
山号の「猿畠山」と書かれた山門の扁額には、日蓮を導いたとされる白猿があしらわれています。
法性寺境内には日蓮の弟子、日朗の庵所があります。その向かいの小高い塚の上に山王権現がまつられており、ここからは、逗子の街並みを一望することができます。
法性寺境内裏手には、「お猿畠の大切岸(おさるばたけのおおきりぎし)」と呼ばれる断崖が、長さ約800mにもわたって続きます。
つい最近まで、この大切岸は、執権・北条氏が、三浦半島を拠点とする宿敵・三浦氏の侵入に備え、人工的に山肌を削って造営した防御施設であると説明されてきました。しかし、発掘調査が進むにつれ、建物の基礎等に使う鎌倉石の石切場の遺構であることが判明。歴史ロマンをふくらませていた歴史好きには、少しガッカリするようなニュースとなりました。
現在、逗子市が周辺に見学用の道を整備するなどして、見学しやすくなりました。大切岸の上は、名越切通し方面と、ハイランドや衣張山(きぬばりやま)方面を結ぶハイキングコースが通っています。
大切岸の上を通過する衣張山ハイキングコースからは、法性寺の境内を一望することができます。
法性寺の山号「猿畠山」や、「お猿畠の大切岸」の名前の由来となった「お猿畠」を大切岸の上から見たところ。大切岸の崖下に、山懐に抱かれるように、ほんの狭い畑が広がっています。
住所:逗子市久木9-1-33
電話番号:046-871-4966
アクセス:JR逗子駅よりハイランド循環バス 「久木五丁目」下車徒歩6分
地図:Google マップ
公式ホームページ:-