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鎌倉冬物語

冬は、観光シーズンではありませんが、古都・鎌倉の散策にはよい季節ではないかと思っています。

冬というのは、次の「生」の季節への序曲。新しいものを生み出すために、じっーと準備する時期ですね。この何もない、「静」は「清」であり、事物が本来持つ美しさを際立たせてくれるような気がします。

鶴岡八幡宮の冬牡丹

(写真:鶴岡八幡宮の冬牡丹)

澄み切った大気の中にたたずむ古寺の伽藍。緑少ない中に静かに、しかしながら凛として花を咲かせる真冬の花など。冬の鎌倉の魅力を少しでもお伝えできればいいな、と思います。

夜明けとともに海へ

冬の朝。江ノ電の始発電車に乗って、夜明けの海へ。

稲村ヶ崎の駅におり立ち、浜辺に着いたのが6時半ちょっと過ぎ。海も空も、青色のベールに包まれていました。

6:35 am 稲村ヶ崎
夜明けのベールの中、国道と江ノ島の灯が輝き、そして、その遙か向こうに未だ眠りから覚めぬ富士山が、ぼんやりとたたずんでいました。夜と朝の間に現れる、ほんの一瞬の美しい時間。

稲村ヶ崎

6:41 am 稲村ヶ崎
東の空。夏の雄大な夜明けの空と異なり、冬の夜明けの空はなんと不思議で、なんと寂しげな色をしていることか。地球の北の果ての国に行ったら、こんな空の色をしているのではないかと思う。

稲村ヶ崎

6:44 am 稲村ヶ崎
夜色に包まれた東の空に陽が差し始めると、西の空には、今まで街の灯の彼方にシルエットを浮かべていた富士山が、次第に冠雪した神々しい姿を露わにする。

稲村ヶ崎

再び江ノ電に乗って、由比ヶ浜へ移動。浜に出て、東の方角を見ると、三浦半島の上に朝日が昇り始めていました。

7:19 am 由比ヶ浜
空が朝色に変わると、砂浜から水辺へ船を出す、漁師たちの掛け声と息遣いが響く。一日の始まり。

由比ヶ浜

鎌倉の漁業はかつては盛んだったらしく、海老も獲れたといい、海老といえば「伊勢エビ」と「鎌倉エビ」だったそうです。ところが、鎌倉では海老がとれなくなってしまい、「伊勢エビ」のみがブランドとして残ったのだとききます。

由比ヶ浜

その名残で、今も「鎌倉丼」なる海老を使った丼ものを出す飲食店があります。

現在、鎌倉の名産といわれるようになったのがシラス。1~3月の禁漁期を除き、新鮮なシラスが水揚げされています。

静かな境内で冬の花を楽しむ

鎌倉は寺社が多いこともあり、四季を通じてさまざまな花を見ることができますが、さすがに真冬は花も少なくなります。

しかしながら、一年の中で人の訪れも少ないこの時期、古都の静かな寺社の境内を落ち着いた気持ちで逍遥するのも悪くありません。

雪化粧した鎌倉の街はあたかも水墨画のようで殊のほか美しいですし、晴天の日にちらちらと、まるで消えるために降っているような風花(かざはな)が舞うのなどはなんともロマンチックではありませんか。

しかも、花が全くないかというと、そうでもありません。

鶴岡八幡宮の冬牡丹

(写真:鶴岡八幡宮の冬牡丹 2008/1/5 撮影)

鶴岡八幡宮の源氏池のほとりには、約2000本の牡丹(ぼたん)を集める「神苑ぼたん庭園」があり、正月頃、冬牡丹(ぼたん)が花を咲かせます。通常、牡丹は春先に花を咲かせますが、薦(こも)の覆いの中で花を咲かせる冬牡丹は世界的にも希少。1月上旬から2月上旬が見頃。

江ノ島ウィンターチューリップ

(写真:江ノ島ウィンターチューリップ 2010/1/3 撮影)

江の島のサミュエル・コッキング苑(旧・江の島植物園)では、約2万本のチューリップが冬に花を咲かせます。球根を冷蔵保存し、春の到来を錯覚させるのだそうです。ここだけは、もう春という感じ。

海蔵寺の福寿草

(写真:海蔵寺の福寿草 2009/1/31 撮影)

海蔵寺も一年を通じて花の多いお寺。冬は福寿草や水仙、梅などを見ることができます。子供の頃に習った『カレンダーマーチ』という歌のせいか、2月の花というと福寿草が思い浮かびます。鮮やかな黄色がきれいですね。

瑞泉寺の水仙

(写真:瑞泉寺の水仙 2009/2/1 撮影)

こちらは、瑞泉寺。陽だまりの中で日向ぼっこをする水仙。瑞泉寺の梅が咲き始めるのは、やや遅めです。

荏柄天神の梅

(写真:荏柄天神の梅 2009/2/1 撮影)

荏柄天神では、1月25日、古筆や鉛筆を燃やし、学力の向上と文字の上達を祈願する「筆供養」という行事が行われますが、もうこの頃になると、朱色の社殿両脇の紅白の梅が、少しづつ花を開きはじめます。

東慶寺のマンサク

(写真:東慶寺のマンサク 2010/2/12 撮影)

駆込み寺・東慶寺は、水仙やしだれ梅、マンサクなど、冬でも花がいっぱい。

宝戒寺のしだれ梅

(写真:宝戒寺のしだれ梅 2010/2/12 撮影)

宝戒寺は、初秋の萩が美しいことで知られますが、しだれ梅も見事です。

冬ならではの景色を楽しもう

大気の澄み渡った冬は、海や山の眺めもひときわ素晴らしく、遥か彼方、地平線や水平線までも見渡すことが出来ます。

そこで、鎌倉と鎌倉周辺のおすすめの展望台を3ヶ所ほど、ご紹介したいと思います。

江の島シーキャンドル

(写真:江の島シーキャンドル)

鎌倉周辺の展望台でなんといっても有名なのは、平成15(2003)年4月にリニューアルオープンした江の島展望灯台。愛称は全国から募集した結果、「江の島シーキャンドル」になりました。

高さ41メートルの展望フロアからは、西に富士山・丹沢連峰、南に伊豆大島・伊豆半島など360度の大パノラマを楽しむことができます。

茅ヶ崎沖の海にひょっこり頭を出す烏帽子岩や、伊豆半島に沈む夕日が印象的。展望フロアまでは、エレベーター又は螺旋階段で登ることが出来ます。

クリスマスシーズンには、「江の島ファンタジー」というライトアップイベントが行われ、シーキャンドルが美しく電飾されるほか、停泊しているヨットもライトアップされるなど、江ノ島全体がファンタジーのステージになります。

江の島の展望灯台が「海」の展望台だとすれば、次にご紹介するパノラマ台は「山」の展望台。

パノラマ台からの眺望

(写真:パノラマ台からの眺望)

パノラマ台」は、ハイランド住宅地の外れの、ちょうど逗子と鎌倉の市境付近に位置する「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」の中にあります。逗子と鎌倉の海も街並みもグルリ360度見渡すことができます。

披露山公園展望台からの眺望

(写真:披露山公園展望台からの眺望)

最後の展望台は、披露山公園の展望台です。披露山は日本のビバリーヒルズともいわれる披露山庭園住宅地で知られます。住宅地の東の端の高台にある披露山公園の展望台からは、逗子マリーナや江ノ島が一望できます。場所が分かりずらいので、地図を載せておきます。

披露山公園地図

鎌倉の冬の風物詩 大国祷会

次にご紹介するのは、毎年、2月11日に名越の長勝寺で行われる日蓮宗修行僧の水行「大国祷会 成満祭(だいこくとうえ じょうまんさい)」。

修行僧たちは前年11月から千葉県の法華経寺で、100日間、1日2回の粥(かゆ)だけの食事と1日7回の水行を行い、この日、長勝寺に戻ってきます。

大国祷会 成満祭

そして、厳寒の中、国体安泰と世界平和を祈りながら、修行の仕上げに最後の水行を行います。真冬の2月に、しかも屋外で冷水を浴びる荒行は、見ている方も思わず身震いしそうになります。

夕暮れの海へ

今回は、朝の海から歩きはじめましたので、最後も海を眺めてしめくくりたいと思います。夕暮れの海へ出かけてみましょう。

場所は、七里ヶ浜。昼と夜の間に訪れるマジックアワーの魔法のようなグラデーションの世界を散歩。

夕暮れの江ノ島と富士山

宝石のように輝く江ノ島の灯と、シルエットになって浮かび上がる富士山が幻想的です。

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