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春爛漫の鎌倉 桜の名所めぐり

私が、春と聞いて思い浮かべるものといえば、西行法師の歌、

  願わくば、花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃

ここでいう「花」とはもちろん桜。桜をこよなく愛した西行法師らしい、とても美しい歌ですね。

でも、如月(きさらぎ)というのは2月のこと。当時の暦は、今とは季節感が随分ずれていたことが分かります。

鶴岡八幡宮 桜と牡丹

(写真:鶴岡八幡宮 桜と牡丹)

今日は、春爛漫の鎌倉を満喫すべく桜の名所めぐりを楽しみましょう。鎌倉市内には、桜の名所がたくさんありますが、北鎌倉駅をスタートし、以下のコースを歩きます。

円覚寺-建長寺-鶴岡八幡宮-段葛(だんかずら)-本覚寺-妙本寺

北鎌倉の桜の名所・円覚寺(鎌倉五山二位)

北鎌倉駅の改札口を出ると、左手にお店が並んでいます。「茶寮 円」やいなり寿司で有名な「光泉」など、美味しいお店がたくさんあります。

ここから線路ぎわの細い道を入っていくと、右手に白鷺池(びゃくろち)という小さな池があり、池の周囲に咲く桜が目に入ります。

円覚寺 白鷺池の桜

(写真:円覚寺 白鷺池の桜)

円覚寺は、二度にわたる蒙古襲来(元寇)で戦死した両軍の兵士の菩提を弔うために仏光国師(無学祖元)を開山に迎えて建てられたお寺です。

伝説によれば、仏光国師が寺を建てるのに相応しい場所を探して歩いていると、鶴岡八幡宮の神霊が白鷺に姿を変えてこの池に舞い降りたので、白鷺池の辺に寺を建てたのだそうです。

さて、目の前に踏み切りを渡り、円覚寺境内に入っていきましょう。

円覚寺総門と桜

(写真:円覚寺総門と桜)

円覚寺の寺域は大変広いのですが、桜は、寺の入口である総門付近、境内に入ってすぐの山門とその脇に建つ選仏場(せんぶつじょう)の付近がとくに美しいです。

円覚寺境内は、夏目漱石の「門」、川端康成の「千羽鶴」などの小説に登場します。

漱石は、明治27年、円覚寺塔頭(たっちゅう)のひとつ帰源院に止宿、参禅しました。後に、この時の体験を活かして書いたのが小説「門」です。

選仏場と桜

(写真:選仏場と桜)

山門を入ってすぐ左手の選仏場は、座禅道場として元禄12(1699)年に建てられた建物。街中の公園や道端に植わっていても桜の花が美しいことに変りありませんが、このように寺院の伽藍と組み合わさると、その美しさが一層引き立って見えます。

円覚寺境内の仏日庵では、ちょうど桜の咲く頃に、作家の魯迅が寄贈したという木蓮が白い花を咲かせます。

鎌倉五山一位、建長寺へ

さて、次は建長寺に向かいましょう。

円覚寺の境内を出たら、先ほどの五山塔のところまで行きましょう。ここから県道(鎌倉街道)をすっと左の方へ歩いて行くと、15分ほどで建長寺の門前に到着します。

建長寺は桜の名所というほどではありませんが、山門前の桜は見応えがあります。

建長寺山門と桜

(写真:建長寺山門と桜)

建長寺境内奥の半僧坊からは天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)に入ることもできます。すっかり暖かくなったこの季節、ハイキングを楽しむのもいいですが、今日は建長寺境内には入らず、次の目的地の鶴岡八幡宮へ向かいます。

鎌倉の桜の名所といえば、鶴岡八幡宮

建長寺を出たら、県道を左手(北鎌倉駅とは反対側)に向かいます。すぐに巨福呂坂(こぶくろさか)の洞門が見えてきます。

鎌倉は、山と海に囲まれた天然の要害の地。中世においては、いわゆる「鎌倉七口」と呼ばれる7ヶ所の切通しの道だけが、外と鎌倉府中をつないでいました。この巨福呂坂も鎌倉七口のひとつでした。

今歩いているバス通りは新道で、旧道は鶴岡八幡宮わきから青梅聖天前を抜ける細道で、現在は、途中で道は途絶えています(建長寺側からは、旧道に入ることはできません)。

この洞門の、少し手前の右手に円応寺というお寺があり、このお寺のご本尊は、「笑い閻魔」、「子喰(こぐい)閻魔」、「子育て閻魔」などの呼び名のある木造の閻魔大王様。運慶の作と伝わり、国の重要文化財に指定されています。

円応寺本尊の閻魔大王像

(写真:円応寺本尊の閻魔大王像)

小さなお寺ですから拝観に時間もかからないので、ぜひ立ち寄ってみてください。

洞門をくぐり先に進みます。この道は交通量は多いですが、歩道がきちんと整備されているので、とても歩きやすいです。

ここからしばらくは、坂道を下っていき、右手に神奈川県立近代美術館の別館が見えるあたりで右のほうにカーブしていきます。このカーブを曲がると、もう左手に鶴岡八幡宮の境内の杜が見えてきます。

鎌倉で桜の名所といえば、まず鶴岡八幡宮をご紹介するくらい、素晴らしい桜を見ることができます。それでは、八幡宮境内の源氏池と平家池(あわせて源平池)の桜をご覧ください。

鶴岡八幡宮の源氏池の桜

(写真:鶴岡八幡宮の源氏池の桜)

鶴岡八幡宮の平家池の桜

(写真:鶴岡八幡宮の平家池の桜)

段葛の桜並木

八幡宮の桜をじゅうぶん楽しんだら、鳥居を出て、若宮大路のほうに向かいます。

若宮大路は鎌倉の市街を南北に走る、いわば鎌倉のメインストリート。その道路の真ん中に、一段高く盛り土されている歩道があります。これを「段葛(だんかずら)」といいまして、鶴岡八幡宮の正式な参道になります。

頼朝夫人の政子が懐妊した折、その安産を祈願して奉納された道だそうです。昔は今と違って道が舗装されていませんでしたから、大雨の後で水が引かないときなどは、一段高い道があると通行に便利だったとか、都市の整備上の工夫でもあったのでしょう。

段葛の桜並木

(写真:段葛の桜並木)

この段葛の二の鳥居から三の鳥居までの約500メートルにわたり、道の両側に桜が植えられています。特に日が暮れて、提灯に灯がともったあとの夜桜は格別です。

段葛の夜桜

(写真:段葛の夜桜)

夜は昼間とはだいぶ雰囲気が異なりますね。提灯に灯が入り、夜空に白い花が浮かぶ幻想的な夜桜を楽しむことができます。夜になってもなかなか人波が退きません。

2017年追記:段葛の桜は老齢になったため、2016年冬までに植え替え工事が行われ、現在は若木になっています。写真は植え替え前のものです。

お昼休憩 鎌倉 峰本

ゆっくり歩いていたら、もうお昼ですね。それではお昼休憩にしましょう。今日は、鶴岡八幡宮門前の創作蕎麦と懐石料理の店、「鎌倉 峰本」に行ってみましょう。

鎌倉 峰本

(写真:鎌倉 峰本)

一階はテーブル席、二階には個室もあるので家族でも安心。「峰本」は、鶴岡八幡宮前の本店のほか、小町通り店、朝比奈店と、鎌倉市内に三店舗構えます。

本覚寺のしだれ桜

お腹一杯になりました。それでは、散策を続けましょう。

段葛の南の終点から、さらにもう少し南へ行きますと、鎌倉郵便局の建物が左側にあります。この郵便局とスルガ銀行の間の道を入っていくと、すぐ右側に本覚寺の境内が見えてきます。本覚寺には、見事なしだれ桜の大木があります。

本覚寺のしだれ桜

(写真:本覚寺のしだれ桜)

華麗な源平池の桜、にぎやかな段葛の桜を見た後、人混みを避けて、ゆっくりと静かな古寺の境内で桜の古木を見ながら小休止。余り先を急がず、ゆっくりしましょう。

谷戸にたたずむ大寺 妙本寺の桜と海棠

鎌倉の春の桜めぐりもあと少し、がんばって歩きましょう。

今日、最後に向かうのは妙本寺というお寺です。本覚寺前の夷堂橋から東方の山裾の谷戸(やと)に向かって道が伸びていますが、比企ヶ谷(ひきがやつ)と呼ばれるこの谷戸の最奥に妙本寺があります。

妙本寺の桜

(写真:妙本寺の桜)

妙本寺は大きなお寺なのですが、境内では子供たちが遊んだり、近所の人が散歩したり、そういう感じのとても穏やかなお寺です。

私は若い頃、妙本寺のお堂を上がったところに寝そべって、ぐーぐー寝てたことがあります。それでも和尚さんはぜんぜん怒りもせず、ニコニコしていらっしゃったのを覚えています。

妙本寺の海棠

(写真:妙本寺の海棠)

普段は静かな妙本寺の境内も、春の桜と海棠の咲く時期は、カメラマンや散策者でにぎわいます。二天門脇の桜が散り始める頃、今度は、より濃いピンク色の海棠(カイドウ)の花が咲き始めます。まるで生まれ変わるかのように。散りゆく桜の花びらと、次第に花開いていく海棠を眺めながら、物想いにふけりたくなる、春の一日なのでした。

鎌倉のその他の桜の名所

源氏山公園の桜

源氏山公園の桜

(写真:源氏山公園の桜)

お花見をするなら源氏山公園が一番です。芝生広場でお弁当を広げて、お花見を楽しみましょう。

光明寺の桜

光明寺の桜

(写真:光明寺の桜)

桜の時期、光明寺では「観桜会」が開かれ、普段は非公開の山門の上に登ることができます。門の上からは境内の桜を一望できます。茶席もあるので、抹茶をいただきながらゆっくりお花見もいいですね。

鎌倉山・扇湖山荘の枝垂れ桜

鎌倉山の扇湖山荘の枝垂れ桜の古木

(写真:鎌倉山の扇湖山荘の枝垂れ桜の古木)

鎌倉山の扇湖山荘は、「わかもと製薬」の創業者・長尾欽弥の元別邸。14,000坪の広大な敷地に飛騨高山から移築した古民家が建っており、近年、鎌倉市に寄贈されました。

鎌倉山の高台の立地ということで海を一望できたり、見事な枝垂れ桜あり、竹林がありと、本当に素晴らしい空間。現在、春・秋の年2回のみの公開。鎌倉市民でも、存在すら知らない人が多いのではと思われる穴場です。

また、鎌倉山は、バス通りに続く桜並木も有名です。

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